スーツケースをRIMOWA SALSA AIRに買い換えた。きっかけは現在の主力として使っているプロテカのエキノックスライトのホイールとカギの調子がイマイチになってきたことと、もっと軽いスーツケースがほしかったという2つの理由からです。家族で使っている現在の主力スーツケースは以下の2つでした。
プロテカは購入当時ハードケースとしてはかなり軽い方でした。それでも92Lサイズで重量は5.4kg。パンパンに入れると、国際線の無料預け入れ基準の重量である23kgをオーバーしてしまうことが最近目立ってきたので、もう少しケース自体を軽くできないかと考えていました。
スーツケースを再び選ぶにあたって、自分なりに必要な条件を書き出してみると
となった。新たなスーツケースを探す糸口として比較の対象としたのは、SMART birdのスーツケースです。
実はこのSMART birdのスーツケースは東京・銀座や浅草、上野などの旅行カバンショップなどに置いてある無名の格安スーツケース。調べてみたらSMART birdというブランドだとわかった、というくらいの代物です。品質は怪しいのですが、1万円以下の超格安なのでダメ元で買ってみたところ、これまで2〜3回の旅行では壊れずに使えてます。意外と軽いので目一杯詰め込んでも、なかなか重量基準の1個23kgはオーバーしなかった。
そこで、条件として考えたのが70L以上の大容量で、4.3kg以下のハードケース。容量を70Lではなく80L以上としたのは、プロテカの買い換えを想定していたので92Lまでいかなくても80Lはほしいと思ったためです。
この基準で調べてみると、候補に挙がったのが以下の表の6種類だった。最終的にRIMOWAのSALSA AIRにした決め手は軽さと耐久性、デザイン、価格のバランスが最も良いと思えたからです。
ブランド | 製品名 | 容量 | 重量 | 価格 |
---|---|---|---|---|
RIMOWA | SALSA AIR | 91L | 3.8kg | 62640円 |
サムソナイト | コスモライト | 94L | 2.6kg | 77760円 |
プロテカ | ラグーナライトFS | 82L | 3.7kg | 72360円 |
シフレ | ゼログラ | 104L | 3.6kg | 29160円 |
smart bird | 5032シリーズ | 80L | 4.8kg | 7980円 |
RIMOWA リモワ サルサエアー 825.73 82573 SALSA AIR スーツケース ネイビーブルー Multiwheel 91L (820.73.25.4) [並行輸入品]
SALSA AIRはRIMOWAの中で最も軽く価格の安いモデルです。調べてみて分かったのは、信頼できるブランドで90L以上のハードケースのうち、重量が4kgを切っているのはSALSA AIR(3.8kg)とサムソナイトのコスモライト(2.6kg)、シフレのゼログラ(3.8kg)だけでした。
ハードケースは耐久性のある素材を使っているので、どうしても布のソフトケースに比べて重量が重くなりがち。SALSA AIRは軽量で耐久力のあるポリカーボネイト素材を使っているほか、従来のハンドルをT字に変更するなどで限界までスリム化を図って定番のSALSAシリーズよりも26%の軽量化を実現しているようです。
4輪のマルチホイールは車輪が365度スムーズに回転するので、軽い力でもスイスイと持ち運びしやすい。カラーバリエーションも黒っぽいネイビーや黄色に近い緑のライムグリーンなど5色展開していて、デザインもスタイリッシュな印象がありました。
基本的な条件である、無料預け入れ基準の3辺の外寸合計が157㎝以下という点については、外寸が78×27×52=157㎝ぴったりでクリア。TSAロックも付いています。TSAロックの鍵穴がついているので、一瞬カギがあるのかと思いましたが、通常使う分にはダイヤルを回して使うナンバーロック式です。
購入の障害となったのは価格です。スーツケースに6万円。これを高いと考えるかどうかが分かれ道でした。利便性と軽さを考えたとき、ストレスなく使えるのはSALSA AIRだと思ってぼくは思い切って購入を決めました。
では、逆にほかの候補を選ばなかった理由はなんだったのでしょうか。
サムソナイトのコスモライトは選択肢の中では最軽量です。94Lで3kgを切るなんて信じられない軽さです。その秘密はポリプロピレンシートを何重にも重ねた構造で、極度の低温下でも衝撃や歪みに強いとされる革新的な素材Curv。指一本で持ち上げられる軽さがうたい文句になっています。確かに動画を見てみると衝撃を受けるほどです。
ただ、その動画が僕にとっては買わない決め手になりました。正直、柔らかすぎるのではないかと思ってしまったわけです。確かにスーツケースは壊れないかもしれない。けれど、ここまで柔らかくてグニャグニャすると、中身を保護するためのハードケースを買う意味がなくなってしまう。価格も8万円弱と、SALSA AIRと比べて1万5000円くらい高い。そう考えると、SALSA AIRに分がありました。
[プロテカ] スーツケース 日本製 ラグーナライトFs サイレントキャスター 保証付 82L 70cm 3.7kg 02744 15 ディープバイオレット
ラグーナライトFSは上記2つに比べて耐久性、いわば外部からの衝撃から中身を守るという意味ではSALSA AIRやコスモライトより優れているという印象。ただ、その分容量が82Lの割に重量が3.7kgと少し重め。それでも4kgを切っているので十分軽いのですが、もう少し容量が入っても良いかな、と思ったときに、最大が82Lなのでこの上がなかった。価格も7万円を超えるのでコストパフォーマンス的にはSALSA AIRの方が分があると判断しました。
逆にコストパフォーマンスが優れていたのはシフレのゼログラ。SALSA AIRやコスモライトと比べて、価格が両者の半額近くという安さは魅力的。重量もファスナータイプは75Lで3.3kg。104Lで3.8kgという軽さです。評判もそれなりに良い。360.lifeという商品比較サイトの記事「日本一“軽い”スーツケースがリモワを凌駕した理由」によると、頑丈さや足回りの良さが比較した15商品中でかなり上位の分野にくるみたいです。このサイトの記事を読んだらほしくなってしまう感じ。意外と弱点はありません。
強いてマイナスポイントを挙げるとすれば、デザインと容量のバランスかなぁと。最後まで購入候補の選択肢に残っていたシフレのゼログラでしたが、妻に「買うならどちらが良いと思う?」と両方の画像を見せたところ、即答でデザインが微妙と却下されてしまいました。容量も75Lだと心なし小さいけれど、その1つ上の104Lだと入りすぎる感じです。
ファスナー スーツケース 520 セミ中型 イエローグリーン
最後に品質はあまり説明されていないけれど、そこそこ使えそうという意味で、価格だけで選ぶならsmart birdもありかもしれません。80Lで4.8kgって今回比較検討した中でも最も重いけれど、ハードのスーツケース全体でいけば平均よりは軽そうな印象。なにより価格が7980円って品質が心配になるほど安い。壊れても7980円ならしょうがないか、とあきらめもつくレベル。一応、ぼくも中型スーツケースの主力として使ってはいるものの、安すぎて品質が心配なので自信を持って「十分良いです」とは薦められない。
雑に扱っても大丈夫な荷物を入れるのであれば、smart birdも良いかもしれません。あくまで自己責任で。