MINIでも荷物たっぷり

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荷物をたっぷり積んでキャンプや旅行へGo!そんな楽しみ方が広がる MINI Cooper D Crossover (F60)に車を買い換えました。

きっかけは7月18日に東京で降った大粒の雹です。1階のガレージの屋根からせり出して駐車している車のボンネットやルーフパネルに雹が直撃。結構ボコボコになってしまったのです。乗っていたフォルクスワーゲン Golf 7は購入してからまだ2年半ほど。買い換えるには早いので当初は修理を考えていました。

ところが修理の見積もりを依頼したところ、費用は100万円超。車両保険をかけていたので全額修理費は出るとはいえ、ルーフパネルを修理すると「事故車」扱いになってしまうと言われました。通常、車を買い換えるときは査定してもらってディーラーに買い取ってもらってその資金を元手に新しい車を購入します。事故車というのは、車の資産価値がなくなり、査定がゼロになってしまうことを意味します。

そこで、Golfを下取り査定してもらったところ、まだ100万円ほどで買い取れるとのことだったので、修理費+下取りで合計200万円を元手に車を買い換えた方が賢明との助言をもらい買い換えを決めました。ディーラーによると雹の被害は思いの外多く、今回のケースのような人が相次いで買い換えに来ているそうです。新聞で8月の新車販売台数が伸びているとの記事がありましたが、単純に買い換え時期が来たというより、雹によって買い換え需要が喚起されてしまったというのが押し上げ要因ではないかと思います。

MINI Crossoverに決めるにあたって、以下のようなポイントを重視しました。

  • ラゲッジルーム(荷室)の広さ
  • 燃費の良さと乗り心地
  • 運転の安全装備

まずは備忘録も兼ねて標準スペックからレビューしてみます。

MINI COOPER D CROSSOVER F60 
日本発売日2017年2月
全長4315mm
全幅1820mm
全高1595mm
エンジンディーゼル
トランスミッション8速AT
駆動方式FF(前輪駆動)
最高出力150PS 4000rpm
最高トルク330Nm
燃費21.2km/L
燃料軽油 (容量61L)
ボディ形式SUV
ドア数5ドア
乗車定員5人
トランク容量450L(最大1390L)
ラゲッジスペースW1000mm×L670(最大1550)mm
標準タイヤサイズ17インチ
車両重量1540kg
車両価格393万円
見積価格481万円

ラゲッジルーム

我が家の場合、別居している両親とのカーシェアで使うので、旅行の時の送り迎えでトランクを積んだり、ニトリなどの家具店で収納ケースを買ったりした時など広いラゲッジルームは重要な要素の1つでした。

では荷物ってどれだけ入るのか。フォルクスワーゲンのGolf 7と比較してみると、トランク容量はGolfが380Lに対して、450L。後部座席をフラットにした時の最大容量だと1270Lに対して、MINI Crossoverは1390Lとなっています。車体の全長はMINIの方が5㎝程度長いとはいえ、ラゲッジルームが広くなっていることがわかります。

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ただ、容量をリットルで表現されてもよくわからないので、実際に後部座席をフラットにしたときにどれだけのサイズのものが入るのかを計ってみました。運転席や助手席の調整次第で奥行きは変わるので、メーカー公表値と違いますが、Golfの場合だと、実寸でおおよそ奥行き145㎝×幅100。MINI Crossoverだと奥行き155㎝×幅100×高さ71。幅はほぼ同じですが、奥行きは10㎝くらいの差があります。助手席を少し前に出せば、奥行きは165㎝くらいまで取れます。

実際にIKEAのハンガーラックMULIG(幅99㎝×高さ151㎝)を載せてみたら、長さ的にはほぼ解体せずに積めるくらいの長さでした。ただ、間口がギリギリなのと足の高さがあって扉にややぶつかる懸念があったので、足だけは外して載せました。

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後部座席はそのままでもトランクがしっかり積めます。通常の場合のラゲッジルームは奥行きが67㎝ほど。後部座席の背もたれが斜めなので積み上げていくと奥行きは50㎝強です。比較的大きめのトランクと小さめの機内持ち込み用トランクなら横に並べて入れられそうです。

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さらに下をパカッと開けると荷物を収納できるスペースがあるので、小物はこちらに整理して入れておけるのも便利です。

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燃費の良さと乗り心地

2017年のMINI Crossoverはラインアップはディーゼル車とハイブリッド車の2択。ディーゼルは「クリーンディーゼル」を謳ったフォルクスワーゲンの燃費不正や欧州でディーゼルから電気自動車へのシフトが鮮明になってきた中で分が悪い状況ですが、燃料の軽油はガソリンよりも安く、リッターあたりで走る距離が公称で21㎞とGolfよりも長くなっていたので悪くないと思いました。

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実際の乗り心地はどうか。詳しいレビューは専門サイトや自動車ジャーナリストに任せるとして、ぼく個人の感想は固いというのが第一印象です。2017年のMINI CrossoverはMINI特有のゴーカート感が薄れたと評判でしたが、Golfからの乗り換えだとやはり多少なりとも「あぁこれがMINIのゴーカート感なのね」とわかる気がしました。静かな動き出しから加速するGolfに対して、グッと押し出されてアクセルを踏むと一気に加速する感じです。逆にストップするときはkakaku.comの意見でも書かれているように、エンジンブレーキの効きが良いのかスピードがすぐに落ちていきます。

運転はしやすいです。車体はGolfに比べて大きくなった感はありますが、座席が少し高めなのとノーズ部分が短いのか車体の幅を感覚的につかみやすいので「運転している」という実感が得やすいように思います。まだ長距離を乗っていないので、実際に高速道路をしっかり走ってみた感想はまた別の機会にしたいと思いますが、最初の印象・体験は悪くありません。

もちろん、車の乗り心地に何を期待するかによって感想は違うでしょう。Golfのような柔らかい走り心地を期待するなら、MINIはちょっと違うなと感じるかもしれません。昔、シボレーのアストロに乗っていたことがあります。大味な乗り心地はどちらかといえば、アストロを思い出しました。

運転の安全装備

最後は運転の安全装備です。70歳を超える両親と共有するファミリーカーという点で考慮したのがこの部分です。Golf7の前はGolf トゥーランに乗っていて、実はGolf7に買い換える前にもMINIは候補に浮上していました。でも、選んだのはGolfでした。そのときの大きな理由はMINIの方が価格が高い割に安全装備が物足りないという点でした。

具体的には走りを楽にするクルーズコントロールや歩行者感知装備がMINIには用意されていなかったのです。もちろん、高いお金を出せばオプションとして付けることができました。ただ、2017年モデルからは標準装備として価格に組み込まれたのが大きなポイントでした。

当たり前の機能としてほしい装備に加えて、最近の車であれば標準で付いていてほしい機能をまとめると、以下のような感じになります。

MINI Crossover 装備 
カーナビゲーション標準
CD/DVDプレーヤー×
AM/FMラジオ標準
USB/AUX外部入力標準
Bluetooth標準
音楽・動画ファイルの再生標準
ワイヤレス充電オプション
アイドリングストップ標準
オートエアコン標準
ヘッドアップディスプレイオプション
オートライト標準
☆ETC準標準
12V電源標準
★ブレーキアシスト標準
★クルーズコントロール標準
★前走車追従機能標準
☆リアビューカメラ準標準
☆後退時の障害物警告準標準
☆自動テールゲート準標準
☆盗難防止装置準標準

まずナビ/オーディオの部分から。カーナビが標準で付いています。オーディオで言えば、CDやDVDはなくなりました。車で音楽を聴くのはBluetoothやUSBでiPhoneなどのスマートフォンを接続して聴くスタイルに完全に移行したと言えます。iPhoneでは車との連動性を高めるためにApple CarPlayというシステムを発表しています。MINIもCrossoverは2017年7月以降に生産の車種については搭載するというMINI COOPER Sketchの記事(MINI 2017年夏の改良! Apple CarPlay対応&内装デザインの小変更)もありましたが、実際に購入したモデルでは対応していませんでした。購入時期が8月だったので、当然対応しているものだと思っていたのが間違いでした。

購入後にディーラー担当者に問い合わせたところ、「まだApple CarPlayに対応するという話は聞いていない」という返答。果たして、その担当者の問題なのか、飛ばし記事だったのか。Apple CarPlayは搭載していれば嬉しいと思っていましたが、なくてもUSBやBluetoothで接続すればiPhoneの中の音楽は聴けるのでなくても問題はありません。ちなみに音楽を出力するスピーカーは標準装備でも重低音が効いていて良い感じです。Golfよりも音楽を聴きながら運転するのが楽しくなります。

ワイヤレス充電はオプションで付けられるようです。iPhone8からワイヤレス充電に対応するようですが、USBで接続して音楽を聴く分には同時に充電できるので、現段階ではぼくは付けませんでした。当然ながらエアコンも標準で付いています。

赤信号の時など一時停止した時にエンジンを休止してくれるアイドリングストップも、もはや当たり前のように標準装備になっているほか、トンネルなど暗くなったら自動でライトを点灯してくれるオートライト機能も意外と便利で気に入りました。ハンドルの奥に速度やナビを表示できるヘッドアップディスプレイは気になったものの、意外と小さくて見づらいかもしれないという点と視界の邪魔になるかもしれないという点を考慮して見送りました。

重視した機能として挙げたブレーキアシスト機能は前方に車や人を感知し、接近すると警告アラームが鳴ります。「衝突回避・被害軽減ブレーキ機能」では衝突の危険性を感知すると速度を落としたり、急ブレーキを短時間で作動できるようにする機能です。クルーズコントロールや関連の前走者追従は高速道路などの走行を手助けしてくれる機能。最近、テレビで高齢者がアクセルとブレーキを間違えてふんでコンビニや病院に突っ込んだという悲惨なニュースが流れることが増えました。父によると、当事者にならないためにも、70歳を超えるとそういう部分が気になるそうです。

MINIも以前はオプションとして提供していたものの、ライバル社たとえばフォルクスワーゲンなどは標準装備で300万円台で販売。MINIは400万円台なのにオプションと考えれば、コストパフォーマンスが悪かったMINI。2017年Crossoverでは標準装備で車両価格を名目上300万円台としてきたことで、コストパフォーマンスはかなり上向いたように思います。もちろん、先行するフォルクスワーゲンは値引率が高いので、単純なコストパフォーマンスではGolfに軍配が上がるとは思いますが…。

ちなみに表に入れた☆はオプションながら、日本市場に輸入される際にペッパーパッケージという名称で標準装備されるそうなので「準標準」としています。ただ、これだけで19万8000円するので、実質的に車両価格は412万8000円〜ということになります。基本的にMINIは値引き販売はしないので、ここから事務手数料や税金、保証などを加えていくとだんだんと見積もり価格が膨らんでいきます。

買ってみて

総合的に見ると、運転が楽しくなりました。後部座席も広々としているし、快適そうです。自動車専門サイトでは「もはやMINIではない」との意見もよく見られました。ミニという言葉の割に車体がすごく大きくなったという意味とミニの良さであるゴーカート感が薄れたという両面の意味があるようです。

ただ、個人的にはようやく出たファミリー仕様のMINIという印象を持っています。MINIは外見がかっこよくスタイリッシュですが、実用性という点ではコストパフォーマンスが悪かったと思っています。2017年Crossoverも決して安くはありません。Golfなら「トゥーラン」クラスが買えてしまいます。それでもSUV型で荷物がしっかり積めて、安全装置などの実用性も装備できて400万円台ならギリギリ手が届くかな、というところまで来ました。

これまでのMINIはやっぱりコンパクトさの利点が強く、「家族で乗る車」としては2ドアのため人が乗れなかったり、CrossoverでもラゲッジルームがGolf並みだったり、Golfを基準として考えると「良くて同レベル」。標準装備のスペックが落ちる上にオプションで同じレベルまで引き上げると、100万〜200万円高くなりかねない商品だった。今回はラゲッジルームも広くなったし、標準装備に安全装置が組み込まれた点がやはり大きかったように思います。

SUVが人気なのも家族で乗れる点が大きいからだと思います。ようやく憧れだったMINIも実用レベルを超えてきたという意味でMINI Crossover 2017は顧客の裾野が広がる可能性を秘めている気がします。

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