2014年をニュースで回顧

2014年も今日で終わり。振り返ると、文字通り激動の1年でした。キャラクター的にも事件・事故的にも月替わりでよくもこんなに色々と起こるな、と思うほど。キャラクター的には「キセキの世代2014」という用語まで出る始末。

あまりに月替わりで個性の強い人物が登場するので、カレンダーとしてまとめる動きも出ています。色々なバージョンのカレンダーがあるようで、とりあえず、上半期は小鳥ぴよぴよさんの「『今年話題の人たちカレンダー』が8月も埋まった」が大きくぶれない感じ。

個人的に注目したニュースを振り返ってみると、

<1月>

アグリフーズ農薬混入事件で従業員の阿部利樹容疑者が逮捕
 週刊少年ジャンプに連載されている人気海賊漫画「One Piece」に登場する海軍のマントを羽織り、イオンモールを闊歩していた姿が話題に。8月に懲役3年6月とした前橋地裁の実刑判決が確定しています。

<2月>

夢のSTAP細胞発表…一転して論文不正問題に
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 理化学研究所の小保方晴子さんが酸の刺激だけでどんな細胞にも変化できる新型「万能細胞」としてSTAP細胞を発表された。ただ、研究論文内の不自然な画像データから様々な疑問点が浮上。実際に画像は別のモノだったとして、論文不正問題に発展した。

 共著者で小保方さんの上司であった理研の笹井芳樹・元理研副センター長は渦中に自殺。STAP細胞の再現実験も行われたが、200回以上作成に成功していると話した小保方さんだったが、再現はできず。ES細胞が混入した可能性が指摘されている。ただ、小保方さんはES細胞を入れていないと主張。調査すればわかりそうな明らかな嘘をつくのも変、ということで第3者が混入した疑惑も浮上するが、真相は不明のまま。2月から12月まで年間を通じて真相究明に話題が絶えなかった今年1番のニュース。

都知事選は舛添氏が圧勝
 もはや今年だっけ?感もある都知事選。猪瀬直樹・前都知事の資金問題から端を発し、ネット選挙をうたった起業家の家入一真さんの動向が注目を集めましたが、結果はケタが2ケタも違う大敗。その後もインターネッ党を立ち上げ、2020年までに東京23区のすべての区長選に候補者を擁立すると表明したけれど、動きはなく。ハフィントンポストに「家入一真氏のインターネッ党はどうなった? 中野区長選で候補者擁立せず」という記事も出た。

ソチ五輪、フィギュアスケートに世代交代 羽生が金、浅田真央は涙の6位
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 羽生結弦選手がソチ五輪で日本男子初の金メダルに輝いた。これまで男子のフィギュア人気を支えてきた高橋大輔選手は6位となり、10月に現役引退を表明した。羽生選手のライバルとみられていた「氷上の哲学者」、町田樹選手も24歳という若さで、学業専念を理由に引退すると発表した。

 一方、女子ではソチ五輪で金メダルを期待された浅田真央選手。初日のSPでまさかの転倒。それでも翌日のフリー演技では点数を超えた、見る人を魅了する演技を披露し、感動を呼んだ(→「泣いた 笑った」)。優勝はロシアの新星、アデリナ・ソトニコア。男子も女子も世代交代を象徴する形となった。

「現代のベートーベン」佐村河内守にゴーストライター、耳も聞こえていた
両耳が聞こえない作曲家として活動していた佐村河内守さんにゴーストライターがいたことが発覚。その正体は桐朋学園大の新垣隆さんだった。これに絡み、佐村河内さんの耳が実は3年ほど前から言葉が聞き取れる程まで回復していたことも明らかになり、業界全体に波紋を呼んだ。

<3月>

千葉県柏市の連続襲撃事件で、強盗殺人容疑で竹井聖寿容疑者を逮捕
 3日の深夜、会社員や通りがかりの男性4人を次々に襲って殺傷した事件で、逮捕された竹井容疑者だが、その逮捕の瞬間に放った「チェックメイト」という言葉が話題に。

マレーシア機、行方不明事件
 今年はマレーシアの航空会社にとって悪夢のような年になった。3月8日、北京行きの239人が乗ったマレーシア航空機が未明から消息を絶ち、未だに消息は不明。オーストラリアの西部パース沖に墜落したとマレーシア当局は発表したが、未だに機体は見つかっていない。追い打ちをかけるように、7月にはオランダのアムステルダム発クアラルンプール行きの旅客機がウクライナ東部で撃墜された。

 そして、12月28日、マレーシア航空ではないけれど、同じくマレーシアに拠点を置く格安航空会社のエアアジアがインドネシア上空で消息を絶った。30日にはエアアジア機の墜落が確認された、というニュースが新聞に掲載された。

「アナと雪の女王」公開
 今年1番の話題の映画と言えば、これ。流行語大賞のトップテンに「ありのままで」がランクイン。日本語の吹き替えを担当している松たか子さんの歌声が絶賛され、エンディングで歌う歌手のMay.Jさんより評価する声が多かった。ブームは冬でも衰えず、「東京ディズニー、『アナ雪』で冬も人気過熱!

<4月>

●消費税5→8%
 3%増税。3月までの駆け込み需要があったものの、この増税で賃上げ効果が相殺どころか、実質賃金(実際の物価に対する賃金の高さ)はマイナスに転じた。アベノミクス効果に歯止めをかけ、11月の解散、12月の総選挙に結びついていくことに。

韓国で旅客船「セウォル号」沈没、韓国政府の対応に唖然Embed from Getty Images

 乗船していた476人のうち、295人が死亡した事故。この事故は単なる悲惨な事故にとどまらなかった。

 乗客を救助せずに我先にと乗客を装い脱出した船長の話だけではない。政府の対応も嘘の上塗りの連続だった。当初、海洋水産部は「犠牲者はほとんど出ない」としていたが、現実には船内に取り残されたまま死者の数は膨れあがった。救助者の数も368人が救助と発表した3時間後に164人に訂正。緊急用のボートは管理が行き届かずに、実際は使えない状況だったり、救助に向かったダイバーの実際の数が発表と違ったり、官民癒着で救助に行ける会社に制限があったり…。

 よくもまぁ、こんなに色々な不祥事が明るみに出る、というくらい。韓国社会の負の面を象徴する縮図のような事故となった。

<5月>

パソコン遠隔操作事件で片山容疑者が容疑認める
 事の発端は2012年夏。5人のパソコンが遠隔操作され、襲撃・殺害予告がされる。警察は誤認逮捕を繰り返し、13年2月に片山祐輔容疑者が逮捕。一貫して容疑を否認し続けていたが、14年5月に真犯人と称するメールが報道機関などに届いた事件が転機となる。3月に保釈された片山被告を警察が尾行、荒川の河川敷に片山被告が埋めたスマホを調べたところ、「真犯人メール」を送った形跡を発見。これが決定打となり、事件に決着がついた。
 
 

<6月>

●サッカーブラジルW杯 日本代表、予選リーグ敗退
 優勝を目指すと豪語していたザックジャパンだったが、あえなく予選敗退。日本サッカーが乗り越えなくてはいけない壁がしっかりと見えてきた大会だったとも言える。1993年のJリーグ発足から20年が経過し、日本サッカーは順調に成長してきた。最初の壁は語り継がれる「ドーハの悲劇」。アジアの壁を前にW杯へ出場する難しさを体感した。その後、1998年のフランスW杯で念願の出場を決めると、全敗という厳しい現実が待っていた。

 そして、ロシアW杯では予選リーグ突破という快挙を成し遂げたけれども、守備に徹した戦い方で今度こそは対等に戦えるだろうと意気込んで挑んだ大会だった。結果は世界との距離を再び痛感させられた。運頼みではないベスト16。この壁を破るには何が必要なのか。答えはまだ見えていない。

<7月>

野々村・兵庫県議の政務活動費(略して政活費)不正による爆笑会見
 世界の裏側、ブラジルでも爆笑された野々村・兵庫県議の爆笑会見。すでに号泣県議の面白さがネットでは体勢を占めているが、この問題が投げかけるテーマはいたって真面目な話。発端は自宅から城崎温泉や福岡など、計195回にもわたり特定4か所往復交通費を政務費用として支出していた疑惑が浮上したことにある。365日のうち、半分が出張っておかしいだろ、と。しかも特定4カ所。

 根っこにあるのは領収書がいらない交通費など政務活動費の抜け穴。これをどうにかしないと、という問題提起にもなった。関連して地方議員の活動にも関心は広がった。国会議員と違って地方議員はマスコミのチェックも甘く、時折スキャンダルがあって注目されるが、原則スルーとなっている状況に一石を投じた。都議会のヤジ問題も、関連と言えば関連になる。

マクドナルド、チキンナゲットに中国の期限切れ肉
 中国の期限切れ肉がマクドナルドのチキンナゲットに使われていた問題はマクドナルドにとっても消費者にとっても衝撃的だった。問題発覚の決め手は上海のテレビ局「東方衛視」の記者が労働者として工場に潜入した時に隠し撮りした映像。詳細はRocket Newsの「期限切れ食肉問題を起こした中国企業の “偽装” と “隠蔽” 手口」をご参照。この問題が発覚した7月以降、マクドナルドの既存店売上高は激減。前年同月比で2ケタ減が5ヶ月連続で続いている。

<8月>

広島の土砂災害
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過去30年で最大規模の被害となった広島土砂災害。8月上旬から雨の日が続き、地盤が緩んでいたところに19日から20日には観測史上トップの大雨が追い打ちをかけた。土石流は山の下にあった住宅をえぐり、死者は74人に上った。深夜だったことから行政の避難警報も後手後手に回り、一瞬の判断の迷いが被害を拡大したとの指摘もある。

エボラ出血熱で緊急事態宣言
今年はインフルエンザではなく、エボラ出血熱のパンデミックが話題になった。8月8日にWHOが緊急事態を宣言。死者は7500人を突破しているという。感染や感染の疑いのある人は2万人超。

<9月>

錦織、全米オープン日本人初の準優勝
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 個人的には今年1番の嬉しいニュースはこれ。テニスの4大大会で日本人が上位に食い込むなんて。しかも男子。女子ではクルム伊達選手が当時の女王、シュテフィ・グラフをフェドカップで破るなんて快挙もあったけれど、男子では松岡修造選手がたまにニュースになる程度。まさか、ベスト4どころか、現在のランキング1位のジョコビッチを破って準優勝まで行くとは。来年はいやがおうにも優勝を期待してしまう。

御嶽山噴火
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 広島に続いて自然災害の怖さを思い知ったのが御嶽山の噴火。特に目立った前兆もなく、突然噴火したため訪れていた大勢の観光客が巻き込まれた。御嶽山はハイキング感覚で上る人が多いため入山届けを出していない人も大勢おり、救出作業をするにもあと何人が残っているのか、など不明で、登山の入山届けの義務化という問題点を投げかけた。

<10月>

ノーベル物理学賞に青色LEDを開発した赤崎勇、天野浩、中村修二の3氏
 忘れてはいけないのがノーベル物理学賞。発明は会社のものか、それとも開発者のものか、という話題で、かつて所属していた日亜化学工業と裁判で争ったことで一躍注目を集めた中村修二教授も含めて、青色LEDに携わった3氏が受賞した。ネットでは「関係改善したい」と望んだ中村氏に対して、「感謝だけで十分」と面会をやんわりと断った日亜化学の対応が確執の深さを物語るエピソードとして話題になった。

<11月>

●衆議院解散→12月総選挙
 安倍首相がアベノミクスを問う、と掲げて衆議院を解散した。同時に、2015年10月に予定されていた消費増税10%を先送りすることも表明。国民に対して重大な判断の変更だとして、民意を問うとした。意義が見いだせないほか、突然の解散総選挙だったため新人の立候補は少なく、投票率は戦後最下位に落ち込んだ。

<12月>

韓国、大韓航空のナッツリターン事件
 NYのジョンFケネディ空港で、離陸のため滑走路に向かい始めた大韓航空。事件はそこで起こった。趙顕娥(チョ・ヒョナ)前副社長が飛行機内で乗務員のナッツの出し方に激怒し、飛行機を引き返させた。この事件もまた韓国の財閥体質の弊害という一面を切り取っており、国際的なニュースになった。

ペヤングソースやきそばに虫混入
 「ペヤングからゴキブリが」。ツイッターの投稿された画像が一気に広まり、群馬県に本社を置く製造元のまるか食品は全商品の販売中止と自主回収を決めた。SNSやまとめサイトの情報伝達力が存分に発揮された好例。逆に、生産側は不正などがあれば、従業員からSNSといった情報発信ツールで大きな問題に発展する可能性も示唆した。

以上、ニュース盛りだくさんの激動の2014年でした。

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